4月15日(火曜日) ゲノム解読の完了

厚生労働委員会が、1時半から5分間ありました。 昨日夜、政府は、ヒトゲノム配列解読完了に関する6カ国首脳共同宣言を発表しました。小泉首相の他、アメリカ、英国、ドイツ、フランス、中国の各首脳の共同宣言となっています。 ヒトゲノム解読計画は、ヒトゲノムの遺伝子等の情報を含む約29億の塩基(約31億塩基のうち単純配列の繰り返しからなるヘテロクロマチンと呼ばれる約2億塩基は今回の解析対象外)の配列を解析しようというプロジェクトで、1996年から、6カ国(中国は1999年から)がそれぞれ分担、共同研究してきましたが、この4月14日にその解読を完了したものです。日本は、理化学研究所、慶大医学部、東海大医学部、国立遺伝学研究所がプロジエクトに参加、約29億の塩基のうち、1億8500万塩基、全体の約6%を解読、アメリカ、イギリスに次ぐ貢献をしたとのことです。 ヒトゲノムの解読によって,今後、疾病発症のメカニズムが解明され、より質の高い医薬品の開発や、的確な治療法、検査・診断法が開発が促進され、テーラーメード医療が実現されていくであろうと言われています。 ヒトゲノム解読完了によって,今後、医療,医薬開発は新たな段階に入って行きます。日本の医薬品産業を始めとする産学官の科学技術者の活躍に期待するとともに、国家的支援の一層の強化に、政治も積極的に取り組んで行かねばなりません。