9月3日 「風立ちぬ」

7月から全国上映されている評判の宮崎アニメの最新作「風立ちぬ」。宮崎駿監督の引退説に急き立てらるかのように映画館に足を運びました。このところ映画はTVやビデオで見るのが常でしたので、大きなスクリーンで映画を見るのは何年ぶり?・・・記憶にないほど過去のことです。私の生活リズムは、冗長な感を持つこともある国会委員会審議を除き、勉強会は原則1時間、講演は30分~60分、大学の講義も90分です。約2時間の映画はやはり長いか?とも感じましたが・・・。映画は堀辰雄の「風立ちぬ」を基線に、ゼロ式戦闘機開発、関東大震災等を時代背景に進展します。宮崎アニメの良さは「人間世界・社会の美しさに目を向けた人生賛歌」にあるのではと感じます。映画を見終わっての感想は、「映画って良いものですね!」。ただ、映画を鑑賞した若い方には、戦争前後の日本社会の実態、結核が国民病として恐れられていた社会(現在でも結核は皆無ではありません)の認識もあわせ持っていただきたいとも感じました。・・・年寄りの老婆心ですか???。