藤井基之の国会レポート2002(その6)


ここのところ東京は、暑い日が続いています。湿度も上がってきているようです。紫陽花の花も盛りに入りつつあり、梅雨入りも間近でしょう。5月31日に開幕したサッカーのワールドカップは、4日、日本対ベルギー戦で、不利を伝えられた日本がドローで勝ち点1をあげ、一気に盛り上がりました。

 さて、国会は、議員秘書問題、有事法制の取り扱い等を巡って混乱が続いて来ました。今国会に提出されている法案のうち、厚生労働委員会委員として私が特に関心を持っているのは、薬事法等の一部改正案と健康保険法等の一部改正案ですが、本会議での法案提出の趣旨説明が行われたものの、5月下旬まで、委員会審議がなかなか開始されず、やきもきしていました。

 そんな中、5月21日、厚生労働委員会で、議員提案されていた「身体障害者補助犬法案」の審議が行われました。そして私も、同法案に対する質問の時間をいただくことになりました。時間はわずか10分と限られましたが、私の政策の柱の一つである福祉関係の質問ができ、大変よい機会でした。

 この法案は、盲導犬、聴導犬、介助犬の3種の犬を対象とするものですが、盲導犬についてはある程度の知識はあるものの、聴導犬はまだ日本には20頭余りしかいないということですし、介助犬(肢体の不自由な方の補助犬)は聴導犬よりさらに新しく、なじみの薄いものでしたので、早速、猛勉強しました。

 補助犬法案の最大の目的は、
1) 身体障害者の方々が、これらの補助犬を同伴して、公営の施設を利用したり、公共の
  乗り物を利用したりするとき、その施設の開設者等は、これを拒んではならない。 

2) それぞれの補助犬としての能力はもちろん、公衆の前で吠えない、排泄しない等躾
  についても十分訓練されているか基準を設けて指定機関が認定する制度を設ける。
  の2点です。

 これらの補助犬の育成には一頭につき、トレーニング費用だけで100万円以上かかるそうですし、また、認定の基準もまだ確立していません。そこで、私は、補助犬の育成に対する国の補助等の予算化、聴導犬、介助犬の認定基準策定委員会の設置、認定を行う指定法人の拡充等について要請しました。また、この法案の円滑な実施には、なんといつても国民の理解が必要であり、今後、国が、国民に積極的にPRしてゆくよう要請しました。2時間半の審議の後、法案は全会一致で承認されました。同法案の実施は、本年10月からとされています。

 ところで、肝心の薬事法改正案については、5月23日、ようやく参議院厚生労働委員会で、提案理由説明が行われ、審議が始まりました。そして5月30日、6月4日の両日、定例の厚生労働委員会で審議が行われました。この審議で、私も質問に立つことを希望していましたが、自民党に与えられた質問時間は45分間しかなく残念ながら、質問はできませんでした。

 6月4日、午後6時少し前に各党の質疑は終わり、続いて野党側から修正動議がなされました。

薬事法改正案に関する修正案の内容は次ぎのようなものです。

1) 厚生労働大臣は副作用報告などの状況を薬事・食品衛生審議会に報告し、必要がある
  るときは、同審議会の意見を聞いて必要な措置を講ずること。また、薬事・食品衛生審
  議会は、自ら必要な措置について調査審議し、厚生労働大臣に意見を述べることができ
  ることとする。

2) 生物由来製品に係わる改正及び医療機関の臨床研究にかかわる改正については、施行
  を、公布後3年以内ではなく、公布後1年以内とすること。

  以上のような修正について、同委では特に異議は出ず、法案修正を行うこととした上で、薬事法一部改正について採決が行われ、全会一致で可決されました。

 自民党の薬事行政のあり方検討小委員会の事務局長を仰せつかってきた私としましては、法案審議の行方がどうなるか、心配してまいりましたので、若干の修正は入りましたが、参議院で承認され、安心いたしました。

 改正案は、5日の参議院の本会議で承認され、衆議院に送られました。

 気温も湿度も上がり、そしてワールドカップもますます熱気を増しています。今年はちょっと異常な気候が続いています。皆様のご健勝をお祈りします。
  
[haiku=”樹も草もしづかにて 梅雨はじまりぬ (日野草城)”/haiku]        

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