藤井基之の国会レポート2002(その7)


国会活動のご報告~国会活動1年を振り返って~

参議院議員 藤井もとゆき

日本中を沸きかえらせたサッカーのワールドカップも、ブラジルの優勝、日韓そろつて決勝トーナメント進出という結果を残して終わり、いよいよ本格的な夏が来ました。

 時の経つのは早いものです。あの真夏の選挙戦から早1年。” 夏が来れば思い出す “、という歌がありますが、あの炎天下、汗みどろになって全国を駆け巡ったことが、まだ昨日のことのように思い出されます。厳しかった選挙戦、無名、未熟な私を支え続けて下さった皆様の御声援を、私は生涯忘れることはできません。

 この1年を振り返ると、初めての政治の世界、戸惑うことが多々ありました。小泉旋風で参院選の勝利を納めた我党でありましたが、依然として続く景気の低迷、政界を揺るがした秘書問題等々により、政治環境は大きく変わりました。そんな中で政治家1年生としてスタートを切ったわけですが、わき目も振らずに駆け抜けた1年、といった感があります。
 選挙後の特別国会でバッジを戴き、初登院、8月3日のことでした。そして昨年9月に召集された臨時国会が、私の本格的な政治活動のスタート台となりました。その臨時国会で厚生労働委員会、決算委員会、政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会及び国民の生活・経済に関する特別調査会の委員の指名を受けました。厚生労働委員会は議員の人気が高く、なかなか入ることが難しいと聞いていましたから、委員の指名を受けたことは真に幸せでした。また、自民党本部からもいろいろな役職の指名を戴きました。この1年間、国会、党からいただいた肩書をストアップしてみると、次ぎの通りです。

 国会所属委員会/調査会
    厚生労働委員会                 委員
    決算委員会                    委員
    政治倫理の確立及び選挙制度に
    関する特別委員会                委員
    国民生活・経済に関する特別調査会      委員
    参議院自由民主党国会対策委員会      委員
 党役職
    医療基本問題調査会・薬事行政
    のあり方検討小委員会            事務局長
    同・公的病院等のあり方に関する
    小委員会                    委員
    政務調査会・食の安全確保に関する
    特命委員会                   委員
    厚生労働部会・食品衛生規制に関する
    検討小委員会                  委員
    厚生関係団体委員会             副委員長
    労働関係団体委員会             副委員長
    広報本部新聞局                 次長
    組織本部組織局                 次長
 その他
    麻薬・薬物乱用防止対策推進議員連盟     事務局長
    薬剤師問題議員懇談会             世話人

 国会議員としての最初の1年、私はこれら様々な役職をベースに活動してまいりました。
 厚生労働委員会では、なんと言いましても、昨年来、医療制度改革が中心的な課題として審議されてきました。
 
 平成13年11月末、小泉首相が自ら委員長を務める政府・与党社会保障改革協議会が医療制度改革大綱を発表、これに基づいて政府は、健康保険法、老人保健法等の一部改正案を通常国会に上程するとともに、平成14年度国家予算の編成を行いました。
 第2に、昨年から本年にかけて、BSE問題を筆頭に、食品の不正表示問題、雪印問題等、食品の安全性、信頼性に関わる社会的な問題が相次ぎました。食品の安全性に係わる問題は、もちろん、厚生労働委員会の所管事項です。
 第3に、薬事法の一部改正も大きな課題でした。今回の一部改正は、1) バイオロジクス(生物由来医薬品)の安全確保対策の強化、2)医療用具(医療機器)の安全確保対策の見直し、3) 医薬品等の承認・許可制度の見直し、が中心となっています。
 これらとともに、景気の低迷に伴う失業問題と雇用促進、障害者の雇用促進対策も、厚生労働委員会の重要な審議課題でした。このような課題を抱える厚生労働委員会で、私は、昨秋の臨時国会、そして通常国会で、4回、国会質問の機会を与えていただきました。また、決算委員会で1回、質問させていただきました。質問の内容は、医薬分業、病院薬剤師、医薬品、食品の安全確保、医療費・医療保険、保健等に関わる問題を取上げさせていただきました。変わったところでは、身体障害者補助犬法の審議で盲導犬等についての質問もさせていただきました。

 国会質問は、国会議員にとりましては、メーンイベントともいうべきもので、自分の政策やビジョンを発表する場であり、政府の政策を質す場でありますので、これからも積極的に質問の機会を求めて行きたいと考えています。

 ところで、自民党には、財政、防衛、産業、厚生、教育等、広範な国政の課題を審議し、自民党としての政策を決め、政府への提言をまとめるために、部会、調査会が設けられています。医療、福祉、年金、雇用問題等を議論する場としては、厚生労働部会、また、医療に関わる問題をより専門的に審議する場として医療基本問題調査会が設けられています。部会、調査会は、部会長、副会長等の幹部は指名されていますが、参加は自由となっています。ですから、議員は、それぞれ自分の専門分野、あるいは関心のある問題等を選んで出席しています。私は、厚生労働部会、医療基本問題調査会、そして、文部科学関係等の部会等にも関心を持って参加するようにしてきました。
 国会には、政府からいろいろな法案が提出されてきますが、それらの法案は、国会上程前に、上記のような与党の関連部会に諮られます。

 健保法等の一部改正案、薬事法一部改正案も国会提出前に厚生労働部会、医療基本問題調査会で審議されました。

 また、部会、調査会には、法案だけでなく政府の重要政策の基本方針や政策、国家予算等も、報告され、また事前の協議があります。小泉内閣の行財政改革、規制緩和等の方針も当然、協議されました。

 部会、調査会は、国会の各委員会の始まる前の8時から10時まで、フルにこの時間帯を活用して勉強や、議論を行います。このおかげで、私は、どちらかと言えば、「夜型人間」でしたが、最近は、すっかり「朝型人間」となってしまいました。

 テレビで見ていますと、国会では与党議員はあまり政府に追求的な質問はしないように見えますが、部会、調査会での審議は、国の政策を左右する立場にある与党として当然と言えば当然ですが、国会の審議以上に厳しく、また熱心な議論が行われます。政府の政策や法案等について、与党の委員会が事前審議する現在のこの手続きについて、族議員が口を出す場だとの批判もあります。しかし、この1年の間、私が参加した限り、党部会、調査会は政策課題について専門的な議論をする場として大切なステップだと思いました。また、国会の委員会での議論は、野党、少数党の意見を充分に聞くため、多くの場合、与党である自民党自体の質問時間は制限され、やむを得ない側面もあるように思いました。
 健康保険法等の一部改正案の国会審議では、被保険者本人の3割負担や、保険料率の引き上げ等について、患者だけに負担を強いるものだと野党から厳しい質問が出ていましたが、自民党厚生労働部会でも、政府・与党社会保障協議会の医療制度改革大綱の策定のときから、平成14年度国家予算の編成、健保法等の一部改正案の国会への上程、そして4月の医療費改定に至るまで、国会審議以上に激しい議論が交わされました。
 患者負担や保険料率の引き上げを何とか避けることはできないのか、再三にわたって厳しく、真摯な議論が繰り返されました。こうした党内の議論をつぶさに見、また議論に参加してきた私としては、健保法の一部改正案は決して安易に決められたものではなく、国民皆保険体制を守るための苦渋の選択という言葉そのものであると思っています。
 薬事法等の一部改正では、私は、前述のように党医療基本問題調査会・薬事行政のあり方に関する検討小委員会の事務局長として、3回にわたり小委員会を開き、薬事法改正に関する党内意見の調整をさせていただきました。今回の改正は、昭和35年の現行薬事法制定以来の大改正となっています。

 また、BSE問題等食品の信頼に関わる問題が頻発したところから、党厚生労働部会に、「食品衛生規制に関する検討小委員会」が設置され、私もその委員として、食品衛生法の見直しを含む「食品の安全に関する信頼確保のための提言」のまとめをお手伝いさせて頂きました。

 これら薬事、食品、二つの委員会の詳細については、「藤井もとゆきホームページ(http://www.mfujii.gr.jp/oldsite/ )」の国会レポートでご報告させていただいておりますのでご覧戴ければ幸いです。

 また、本年2月、私がかって厚生省の麻薬課長を務めていた関係もあって、超党派の議員連盟である「麻薬・覚せい剤乱用防止対策推進議員連盟(会長 橋本龍太郎先生)の事務局長の指名を戴きました。この4月には、この麻薬議連や政府、国連が主催する「国際麻薬統制サミット2002」が、東京で開かれましたが、35カ国1地域、6国際機関が参加する大変大きな国際会議でした。麻薬サミットでは、世界的に若者たちの薬物乱用が社会問題となっているとの報告があり、なにより青少年に対する教育が大切であることが確認されました。

 日本の青少年に対する薬物教育の状況が報告され、各国体表の関心を集めました。特に、薬剤師は、地域薬剤師会活動、学校薬剤師活動を通して青少年への薬物乱用の危険性等について啓発活動を展開しており、私は、本当に誇らしい思いがいたしました。

 政治家1年、この世界では50才を超えていても「新人」と呼ばれます。国会議員として、まだまだ未熟であり、至らない自分を実感する毎日であります。しかし、私を国政の場に送り出してくださいました皆様のご期待にお応えするため、さらに全力を尽くして精進して参る決意でございます。皆様方の変わらぬご指導に感謝申し上げますともに、今後とも、よろしく叱咤、ご鞭撻下さいますようお願い申し上げます。

[haiku=” 春の浜 大いなる輪が 画いてある (高浜虚子)”/haiku]    

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