藤井基之の国会レポート2005(その6)


 関東地方も6月10日、梅雨入りしました。肌寒いような日があると思えば30度近い夏日があったり、また、台風4号も発生し、季節は夏に向かって急ピッチです。
  永田町では、首相以下ノーネクタイ、ノースーツ。いわゆる“クール・ビズ”の指令が出ました。国会の中ではいいのですが、外へ出るときはそうはいかないのが実情です。いずれにしても、国会の各委員会は、政府、与党側は、ほぼ“クール・ビズ”姿で出席しております。ただ、質問する民主党など野党の先生方は暑いのがお好きなようで。
  その国会は郵政民営化で揺れ動いていますが、衆議院に郵政民営化特別委員会が設置され、ようやく審議が始まりました。当初は、民主党、社民党が欠席戦術を取りましたが、途中から戦術を変え出席。与野党論戦が始まりました。しかし、残された会期は数日しかありません。会期延長は当然の状況となって来ましたが、どの位の期間となるのかが問題です。
  介護保険法の一部改正案は参議院での審議が続いています。7日、13日には参考人質疑も行われました。

(WHO総会、技能オリンピック)

 この5月後半から6月前半にかけて、私は2回も公務での海外出張を命じられました。
  1回目は、5月15日(日)から17日(火)まで、スイスのジュネーブで開かれたWHO総会に出席。この出張、ホテルで1泊、機内1泊でトンボ帰りという、大忙しの出張でした。5月15日(日)、昼11時の飛行機で出発、その日の夕刻、パリ経由でジュネーブ着、夜はIFPMA(世界製薬団体連合会)主催の懇親会、そして大使主催の夕食会に出席しました。
  翌日の月曜日はWHO総会。その日の夜八時半に、ジュネーブ空港からパリ経由で帰国という日程になっていましたから、議事日程が、スムーズに進むよう祈っておりました。
午前中は順調に推移、昼、アジア各国代表の方々をお呼びして、私主催の昼食会、その後、鳥インフルエンザ問題の閣僚会合を終えましたが、総務会は台湾のオブザーバー出席を巡って紛糾。総会議事が2時間も遅れてしまいました。18時になって、各国の代表演説がスタート、日本がトップバッター。日本政府を代表して私がスピーチをいたしました。  総会後、日本の協力により完成したWHO津波情報システム室の視察、WHO邦人職員を招待しての懇談会、WHO事務総長主催のレセプションがあり、20:30発のエア・フランスで帰国。スイスにいたのは実質1日間でした。
 続いて、5月31日(火)、今度は、フィンランドのヘルシンキへ。技能オリンピック国際大会に行ってきました。参加国は38カ国、出場選手総数は660人。日本からは34人が出場、いずれも昨年、地区予選、岩手での技能五輪全国大会を勝ち抜いた、技術国日本を代表する精鋭ばかりでした。
選手達とは、日本を出発前から皇居訪問や壮行会などで顔なじみ。全員22才以下の若者達ばかりですから、息子、娘のような気持ちで応援してきました。
結果は、金メダルは5個でトップ、銀1個、銅2個、敢闘賞7で、総合では5位という成績でした。メダルを取った選手も、残念ながら逃した選手も、皆さん本当にがんばってくれました。
見事にメダルを獲得された11人の選手のお名前をご紹介しておきましょう。

(金メダル)
渡辺 章二 選手(デンソー) ポリメカニクス部門
平田 彰彦 選手(日産自動車) メカトロニクス部門
遠藤 裕司 選手(日産自動車) メカトロニクス部門
(平田、遠藤ペアで、国別最高得点賞獲得)
大貫 和俊 選手(日立ハイテクノロジーズ) 機械製図CAD部門
赤塚 孝幸 選手(日立インダストトリーズ) CNCマシニング部門
小湊 大輔 選手(協和エクシオ) 情報ネットワーク施工部門

(銀メダル)
溝口 秀太 選手(日産自動車) 電子機器組立て

(銅メダル)
木村  司 選手(デンソー) 製造チームチャレンジ
竹嶋 佑太郎選手(デンソー) 製造チームチャレンジ
武田 真樹 選手(デンソー) 製造チームチャレンジ
鈴木  誠 選手(日産自動車) 自動車板金

次の技能オリンピック国際大会は、2007年、静岡で開催されます。6月1日、大会最終日に行なわれた閉会式で、フィンランド代表より技能五輪旗を受け取り、次回開催国代表としてスピーチを行いました。次回もまた、素晴らしい成績を挙げ、技術大国日本を世界に知らしめてほしいと思います。
 大会後、私はパリで、OECD事務次長、課長と雇用政策や医療政策などについて意見交換を行ないました。6月4日(土)、帰国。今度もまた大変忙しい出張でした。

(社会保障給付費の伸び率管理)

  今年も、「今後の経済財政の運営のあり方に関する基本方針」、いわゆる「骨太の基本方針」が発表される時期となりました。今回の基本方針では、社会保障給付費の伸び率管理が焦点となりそうです。
  高齢化等によって増大する社会保障費(年金、医療、介護等)を抑制するため、社会保障給付費の伸びを管理すべきという意見が、国の審議会等から相次いでいます。
  まず内閣の社会保障のあり方に関する懇談会では、医療と介護の給付費の伸びについて、何らかの経済的なマクロ指標を設定し、実績と指標を照らし合わせ、適時、制度を見直すという仕組みを設けるべき、との意見が出されています。
  また、財政制度等審議会も、社会保障給費を経済成長に見合う程度に抑制すべきとしています。そして経団連も、医療費は現役世代の支払能力の指標であるGDPの伸び率を指標として抑制すべきであると要望しています。
  このような指摘を受けて、骨太の基本方針では、社会保障給付費は、我が国経済の身の丈にあった、持続可能な、安定的・効率的な制度にしていくべきという趣旨を盛り込むことが検討されています。
  このような動きを受けて、先日、党厚生労働部会で、骨太の基本方針に書き込まれようとしている社会保障費給付費、特に医療費の伸び率管理を巡って議論が交わされました。
  医療費の伸び率を経済成長に合わせる、という考え方に対しては、厚生労働省は明確に反対という考え方を示しています。医療は経済の動向に連動するわけではない、医療費の抑制は、医療の適正化、制度改革によるべきというのが、厚生労働省が反対する理由です。党厚生労働部会の考え方もほぼこれと同様であり、厚生労働部会として反対して行くこととされました。
  6月の下旬には、骨太の基本方針が発表されますが、この夏から、来年度予算案の編成にかけて、医療費の伸び率管理の問題は焦点となりそうです。
 今月は、芭蕉の名句を。梅雨時は、いつにも増して日の光が尊く見えますね。

[haiku=”あらたふと 青葉若葉の 日の光 (芭蕉)”/haiku]

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