与党として新春を迎える
新年あけましておめでとうございます。
昨年末の衆議院議員選挙において、自民党は大きな勝利をいただくことができ、3年ぶりに政権を奪還することができました。選挙前の118議席から、294議席に伸ばすことができ、単独過半数を占めることができました。
しかしながら、選挙結果を見ると、比例選で獲得した票数は前回の惨敗をした選挙で得られた票数とほとんど変わっておらず、民主党が自滅したことから得られた勝利であると受け止めており、浮かれることなく、民主党政権において停滞している多くの課題に取り組み、迅速かつ的確に対応していかなければなりません。
具体的には、デフレ・円高からの脱却等長期化する経済停滞への対応、東日本大震災・原発事故による被害からの復旧・復興、社会保障と税の一体改革の推進、普天間基地問題等を巡り悪化している日米関係の改善、尖閣諸島・竹島・北方4島に係る領土問題への対応、TPPへの参加問題等まさに政策課題は山積しており、誤ることなく対応していかなければなりません。衆議院議員選挙の際に自民党が掲げた「J―ファイル2012」については、急ぐものから着実に実行していくことになります。
一方、参議院においては、第一党は依然として民主党であり、自・公では過半数を獲得できていません。従って、本年7月に予定されています参議院議員選挙において勝利するまでは、安定政権とはいえません。そのためには、安倍政権が民主党政権における政治主導といった誤った政策行動をとることなく、内政及び外交問題に的確に取り組んで行くことが重要だと考えます。
さて、安倍政権が昨年12月26日に発足しましたが、28日の特別国会最終日には、自民党の部会や調査会が開催され、与党として編成することになる平成24年度補正予算案の審議が早速始まりました。仕事始めとなった1月7日の厚生労働部会においては、平成24年度厚生労働関係補正予算案及び平成25年度厚生労働関係税制改正要望案が検討、了承され、9日の同部会では平成25年度厚生労働関係予算案が検討され、了承されました。
今後、1月中旬の緊急経済対策の閣議決定、平成25年度予算編成大綱の策定等を経て、1月下旬に通常国会が招集されることになっています。