インドネシアと西アフリカを訪問

7月の参議院議員選挙を受けて召集された第184回臨時国会において、新たに「原子力問題特別委員会」が設置され、初代の委員長に就任することとなりました。大変重たい役割をいただき、身の引き締まる思いです。
さて、8月8日以降国会は閉会となっており、久しぶりに夏休みを取ることが出来ましたが、8月の下旬にインドネシア、9月の中旬に西アフリカと、相次ぐ海外での仕事をこなすことになりました。
インドネシアには3日間の訪問でした。途上国の子どもたちの命を救うため、予防接種へのアクセスを拡大することを使命としているGAVIアライアンスという世界同盟からの要請を受けての訪問です。視察の目的は、インドネシアにおけるGAVIの活動を直に見ることと、同国が感染症対策の一環として、5種混合ワクチン(破傷風・百日咳・ジフテリア・インフルエンザ菌b型・B型肝炎)を導入することとなり、その記念式典に出席することでした。式典への出席の前に、ワクチン製造企業である「ビオファルマ社」を訪問し、日本の無償資金協力によるポリオ、麻しんワクチンの製造施設等を見学しました。式典は、西部ジャワ州知事、GAVI次長等の祝辞に続き、保健大臣より州知事へ5種混合ワクチンが贈呈されました。
西アフリカ訪問は10日間であり、技術協力、無償資金協力等、我が国のODA活動の状況を視察し、今後のより効果的なODA活動につなげようということを目的とし、視察団の団長をつとめました。訪問したのは、ガーナとブルキナファソで、周辺国が社会的に不安定な状況にある中、両国は政治的・社会的にも安定を保っている国です。
ガーナに対しては、農業(稲作)、経済インフラ(電力、運輸交通)、教育、行財政運営機能の強化の4分野を重点として支援しています。約8箇所の支援事業の現場や青年海外協力隊の活動状況等を視察しました。また、ブルキナファソに対しては、農業、教育、西アフリカ経済通貨同盟域内の統合促進に資する支援を行っています。約5箇所の支援事業現場と青年海外協力隊の活動状況等を視察しました。
今回の視察が、日本と両国の友好関係の一層の発展に少しでも寄与することを願っています。