通常国会が70日間延長される

 6月22日の会期末の衆議院本会議において、8月末日まで会期が延長されることが決定しました。本通常国会は1月24日に召集されましたが、3月11日に発生した東日本大震災による未曽有の被害への対応に関する質疑が中心となりました。今回の災害は、地震による揺れのみならず、想像もつかない大規模な津波、更には原子力発電所の壊滅が重なるという、文字通りの大震災でありました。
 私の国会活動は、厚生労働委員会が中心となっていますが、NHKテレビで放映された5月1日の予算委員会における質問など、他の委員会においても活動させていただきました。予算委員会においては、第一次補正予算案の遅れ、財源として年金臨時財源を流用するという問題、原発事故への対応の遅れなどについて指摘し、総理大臣、財務大臣、厚生労働大臣などの見解を問いました。6月までの国会質問の概要を次のようにお伝えしたいと思います。
○平成23年3月24日(木)厚生労働委員会
 ・東日本大震災への対応について
 ・新型インフルエンザワクチンの回収問題
 ・小児用肺炎球菌ワクチン・ヒブワクチンの同時接種による死亡例発生問題
 ・医薬品のインターネット販売問題
 ・医薬品の審査体制の充実について
○平成23年4月19日(火)厚生労働委員会
 ・東日本大震災への対応について
 (被災地における医療提供体制、被災者への支援体制、被災者の雇用対策、原発事故に伴う食品の安全対策など)
○平成23年5月1日(日)予算委員会
 ・第一次補正予算案と三党合意について
 ・第一次補正予算案の財源問題
 ・原発事故への対応について
○平成23年5月1日(日)財政金融委員会、厚生労働委員会、国土交通委員会連合審査会
 ・補正予算財源に流用した年金臨時財源への対応について
 ・年金財源の安定化について
○平成23年5月23日(月)決算委員会
 ・会計検査院による平成21年度決算検査報告について(指摘されている不当事項)
 ・原発事故における緊急作業従事者の被ばく限度値の変更問題
 ・新型インフルエンザワクチンの流通問題
 以上が6月までの私の国会質問の概要です。厚生労働委員会においては、昨年秋の臨時国会から6月末までの間に、介護保険法等の改正法案など10本の法案が可決され、本会議で成立しましたが、特徴的なのは半数に当たる5本が議員立法であったことでした。
 国会は、会期延長を巡る与野党合意の破たんや、6月末の内閣人事において自民党の参議院議員を総務省の政務官に起用した問題などにより、7月4日現在休止状態となっています。また、松本復興相の最近の不適切発言問題もあり、国会の正常化は未だ見えてきていません。
 6月末から猛暑日が続いておりますが、一方で節電が求められており、この夏は厳しい暑さ対策が必要となりそうです。