第7回アジア欧州議員会議に出席
参議院からの派遣要請を受け、第7回アジア欧州議員会議(ASEP-7)に出席するため、10月1日(月)開催国であるラオス・ビエンチャンに向けて出発しました。
ASEPは、アジアと欧州との間の議会間の対話を通じて、両地域間の理解と友好を深めることを目的としています。平成8年(1996年)にフランス・ストラスブールにおいて第1回会議が開催され、平成22年(2010年)のベルギーにおける第6回会議まで、2年に一度欧州とアジアで交互に開催されてきました。第7回会議への参加国は27カ国、参加者は約250名でした。会議は、2日夕刻のラオス国民議会副議長主催の歓迎夕食会から始まり、準備会合、起草委員会と進行しましたが、その前に駐ラオス横田日本大使との昼食、国情ブリーフィングを受け、午前、午後と、日本からのODA事業により建設された国際飛行場ビル、大学内の日本センター、病院等を視察させてもらいました。
3日は開会式のあと本会議が開催され、議長選任、新規加盟国の承認等の事務手続きの後、各国の代表団団長からの挨拶が行われました。私は、日本代表団の団長として、開催国であるラオスの国民会議に対して敬意を表するとともに、東日本大震災に際してASEP加盟各国等から寄せられました多大なご支援とお見舞いに対してお礼を申し上げました。本会議終了後には、各国の団長のみでラオス国家主席を表敬訪問、夜は国民会議議長主催の夕食会(GALA-DINNER)となりました。
4日には「経済問題」と「社会・環境問題」をテーマとする二つのパネル討議が同時並行で行われました。経済問題のパネル討議においては、世界的な気候変動の現状における食料安全保障の確保や持続可能な開発のための公的債務の分野におけるアジア・欧州間の協力体制の強化に関連して発言しました。また、社会・環境問題に関するパネル討議の報告役に選任されましたので、夕刻の本会議において討議の状況を報告させていただきました。午後に再開された起草委員会での宣言案採択が遅れ、閉会式の開催時間が心配されましたが、無事何とか閉会。場所を国際協力訓練センター(日本の援助案件です)に移し、副首相兼外相主催レセプションとなりました。
5日には、有名な寺院や博物館などを公式視察し、タイ経由で6日早朝に帰国しました。会議期間中には地元のメディアの取材を受け、写真入りで記事が掲載されました。久しぶりの海外出張を緊張しつつも、楽しませていただきました。(現地での写真をアルバム欄にアップしておきました。)
ところで、国会関係ですが、民主党の代表選で野田首相が選出され、また、自民党の総裁選では党員投票と議員投票の結果、1位と2位の決戦投票となり、皆さんご存じの通り安倍晋三衆議院議員が2度目の自民党総裁となりました。第三次野田内閣も決まり、解散含みの臨時国会がいつ開会となるのかが注目されます。