7月17日 平成19年度「医療費の動向」

昨16日厚生労働省は平成19年度「医療費の動向」を発表しました。総額は33兆4000億円、前年度比3.1%増、過去最高になりました。前年度から約1兆円増加していますが、70歳以上の高齢者の医療費が約7000億円を占めています。薬局医療費は5兆円を突破、5.17兆円に、概算医療費の15.5%を占めるものとなりました。1施設当りの額も10758万円と過去最高を記録しています。
 このことは6月20日厚生労働省が発表した「19年度社会医療診療行為別調査結果の概況」に示された「医科院外処方率」が前年度比5.2ポイント増の59.8%であったことからも想定されていたことですが、政府の求める医療費抑制策の矛先が薬局に集中しないか、危惧されます。国民、為政者の方々に、薬局の役割の一層の理解を求めるとともに、薬局の置かれている厳しい経営実態を知ってもらう努力が必要です。