3月13日 NHK「追跡A to Z」は追跡不足では?
久しぶりにTVの前に座りました。NHKTVで22時から放映された「追跡A to Z(新薬が出ない)」を見るためでした。テーマは2010年問題です。90年代に世界で開発されたブレイクスルー(大型)新薬の特許が2010年前後に相次いで切れてしまい、製薬企業の研究開発に赤信号、というものです。
確かにここ10年大型新薬の登場が見られていません。その理由について、①メカの分かっている分野の新薬は駆りつくされてしまったこと、②認可基準が厳しくなったこと、等を指摘し、それに加え製薬企業の採算重視の姿勢をも批判しています。薬を待ち望む希少疾患患者のことを考えろと。
しかし、本番組制作者は研究開発に多額のコストと時間がかかることを自明としつつ、その負担を製薬企業のみに課すことで2010年問題が解決できると考えているのでしょうか。
45分間TVに付き合いましたが、内容に乏しく突っ込み不足、との感を強く持ちました。