2月28日(水) 後期高齢者医療制度

 2月も今日で終わり。ついに、雪なしの冬のまま、東京は春を迎えることとなりそうです。最も、過去に、桜と一緒に雪が降ったことがありますが(、このような雪を、演歌で、「桜隠しの雪」と言っていましたが、そんな表現があるのでしょうか?)。
 今日も8:30から、党の社会保障制度調査会医療委員会がありました。今日は、国保中央会、健康保険組合連合会からヒヤリングでした。
 国保中央会からは、同会の「高齢社会における医療報酬のあり方に関する研究会」のレポートをベースに、「かかりつけ医」体制の強化をすべきとの考え方が説明されました。同会の考え方は、
○ 診療所の医師をかかりつけ医として選び
○ かかりつけ医ごとに患者を登録する
○ かかりつけ医は、登録患者の健康管理、相談、疾病予防、介護予防、診察、治療、ターミナルケア、看取り、等を担う。
各医師には、その担当する登録患者の人数により定額払いで診療報酬を支払う
というものです。これに対しては、わが国医師教育は、総合医療教育ではなく、専門分科しており、医学教育の見直しから検討の必要があるのではないか、との意見がありました。
 一方、健保連からは、
○ 後期高齢者も特性に配慮した医療が、患者の尊厳、安心、納得が確保された上で、効率的に提供されることが重要
○ 後期高齢者の場合は、保健、医療、介護が一体的に提供される「生活を支えるサービス」を主体としたものであるべき
○ 診療報酬は、病院、診療所等の機能役割を明確化、連携推進、包括払いの拡大等、後期高齢者に相応しい体系とすべき
○ 新制度の運営に当たっては費用負担者が運営に参画することが重要
等の意見が述べられました。
 
 医療委員会では、3月中に、あと数回会合を持ち、意見を集約してゆくこととされています。