6月19日(木曜日) 骨太2003
台風で、九州は大変なようですがいかがでしたでしょうか。東京は、梅雨の谷間、久し振りに晴れ間が見えました。 8時から厚生労働部会がありました、今日も「骨太2003」原案についての協議でした。部会では、「骨太原案」に盛り込まれている事項のうち、年金改革(給付の抑制、支給開始年齢の引き上げ)等に関する部分、政府歳出を国民負担率50%程度以下に抑制すること等について、意見書を提出することとなりました。 また、「骨太」には、規制改革重点項目が盛り込まれていますが、一般用医薬品については、次のように記載されています。 「医薬品販売体制の拡充医薬品の一般小売店における販売については、利用者の利便と安全の確保について平成15年中に十分な検討を行い、安全上特に問題がないとの結論に至った医薬品すべてについて、薬局・薬店に限らず販売できるようにする。」 これについて、厚生労働省からは、「この記載は原則論である。医薬品として一般小売店で販売できるようにするか、医薬部外品として一般小売店で販売できるようにするかは、今後、関係当局で協議することとなる」と説明がありました。 部会では、一般用医薬品、株式会社による医療機関経営、混合診療等も含め、次のような意見を政調に提出することとなりました。「いわゆる「重点検討事項」なるものは、そもそもどのような議論を経て選定されたものか、具体的にどのような経済活性化効果があるか、明確にされないまま,既定方針化されている。これらの規制は、もとより経済効果のみでその適否が論じられるべきではない。規制改革の推進に当たっては、検討対象とする理由等を明確にし、幅広い議論を尽くすべきである。 部会の指摘する通り、一般用医薬品の販売規制の緩和は、安全性上の懸念が増すだけで,経済効果などのメリットは全く考えられません。何故,総合規制改革会議が、コンビニでの販売に固執するのか、是非理由を知りたいものです。 今日から延長国会に入りましたが、国会は、野党の審議拒否によって、開店休業状態となっています。