1月18日 204国会開幕

第204回通常国会が開催しました。10:00から本会議及び特別委員会。13:00天皇陛下をお迎えしての開会式は、コロナ対策のため昨年10月の臨時国会時と同様、出席議員を限定して行われました。衆院に続く参院本会議での4演説は、15:45頃から。管総理の施政方針演説は約45分。総理就任以降4ヶ月間の活動実績等がその多くを占め、また施政方針の提示も既に発表済みのものが多く、若干新鮮さに欠けるきらいも。なお、マイナーな各論部分かもしれませんが、個人的に気になったのは次の2点。

「5.少子化対策と社会保障の将来 」、(社会保障改革)のパートでは「薬価の改定を毎年行うことにより、医薬品の7割の品目を薬価引き下げの対象とし、医療費で4千3百億円、国費で1千億円、国民が負担の軽減を実感できるようにしました。」と演説。・・・コロナ禍の中、医療体制支援等のため診療報酬や介護報酬のアップ等が予定されています(一部は既施行)。薬価引き下げをもって、本当に国民は負担の軽減を実感できるのでしょうか? 昨年10月26日、臨時国会冒頭での管総理初演説を聞いた際に感じた疑念(同日付本HPに既述)は、現実のものとなってしまいました。その後の自民党部会での多くの意見や国会審議等に対し、官邸サイドは聞く耳を持たなかった ということでしょうか?。・・・「3.我が国の長年の課題に答えを 」において、(イノベーション)に言及されていますが・・・。

「4.地方への人の流れをつくる 」、(農業を成長産業に)(観光立国)に続く(規制改革を通じた一極集中の是正)のパートでは「オンライン診療・服薬指導について、初診の取扱いや対象疾患など、恒久化に向けて夏までに骨格を固め、実行に移してまいります。」と。・・・医療施策というより、一極集中是正のための施策と捉えているように映りますが・・・。