1月20日(火曜日) 6年制
8時半より、党厚生労働部会が開かれました。議題は、?今国会への厚労省関係提出予定法案、?鳥インフルエンザの発生について、?シンガポール、台湾、広東省におけるSARSの発生について、?米国におけるBSEの発生について、で、厚労省から報告がありました。
今国会への厚労省提出法案は14法案、国民年金法等の一部改正案、薬剤師受験資格改正のための薬剤師法の一部改正案、独立法人医薬基盤研究所法案、結核予防法の一部改正案等が予定されています。
国民年金法の改正案は、公的年金制度の抜本改革のためのもので、今国会の最重要法案であり、与野党の争点の一つとなっています。
また、薬剤師法の一部改正案は、中央教育審議会が審議中の、薬学教育6年制への年限延長のための学校教育法の改正に合わせるものです。
また独立行政法人医薬基盤研究所法案は、国立医薬品食品研究所、国立感染症研究所、及び医薬品医療機器総合機構の研究開発振興業務を承継し、医薬品の基盤研究等を行うことを目的としたものです。
結核予防法の改正案は、ツベルクリン反応の廃止等を行うものです。
11時半からは、党年金制度調査会が開催されました。上述の国民年金法等の改正案に盛り込まれる各改正事項の案についての審議でした。例えば、在職者年金給付、第3号被保険者(専業主婦)の給付の分割等についての改正案が説明されました。どれ一つとっても大変重要であり、国民一人一人に直結する問題ばかりです。年金制度改革の重要さ、難しさが改めて認識されました。
午後3時過ぎ、文部科学省から、中央教育審議会の大学分科会の「薬学教育の改善・充実について」の中間報告書が公表されました。大学分科会としても、薬剤師養成教育には学部教育6年が必要である、との意見が明記されています。また、同時に、薬学教育の重要な役割である創薬研究のための学部4年制の存続も必要であるとし、この学部4年の課程を仮に「薬科学」とし、薬科学を選択した学生についても、希望する場合は、修士課程において実務実習を含む医療薬学を学んだもの等の一定の条件を付し、薬剤師国家試験の受験資格を付与することを考慮すべき、との中教審としての意見が付されています。なお、この受験資格要件の設定は厚労省の所管です。
文部科学省としては、大学分科会の最終報告を踏まえて、中教審に正式諮問し、答申を得た後に学校教育法の一部改正案をこの通常国会にも提出したい意向です。
通常国会の会期150日、イラク問題、年金問題で厳しい国会となりそうです。