11月16日 大麻グミ(?)

「大麻グミ」なるものを摂取して体調不良となり、病院搬送される若者のケースが続いているそうです。
摂取された大麻グミの製品包装に印刷されているHHCHなる文字は、ヘキサヒドロカンナビヘキソール。大麻成分カンナビノイド・THC類似の合成物質を意味します。新たな規制対象として、本年8月31日指定され9月10日施行された指定薬物THCHに極めて近似していますが、HHCHは薬機法未指定のため取り締まりの対象外だとか。該品は大阪の国内メーカーが製造したものだそうですが、海外の大麻成分含有製品にヒントを得たものでしょう。
かって国内で危険ドラッグの乱用が拡散したケースに類似します。報道では製造・販売者と規制当局との「いたちごっこ」とも伝えていますが、規制当局は当時増大する危険ドラッグ、合成カンナビノイド系およびカチノン系物質に対処するため包括指定方式(平成25年、27年)を導入し、成果をあげました。8月のTHCH指定は単一物質の指定ではなく、物質群(麻薬THCの基本骨格の3位の位置に炭素数3から8までの直鎖状アルキル基をもつもの)として指定しています。包括指定に似た方式ですが、HHCH等の合成大麻系物質に対しても活用可能と考えられます。健康被害の拡大を未然に防止するためにも、規制当局の早急な対応を求めます。

11、12日東京ビッグサイトで行われた「デザインフェスタ」で販売されたマフィンで食中毒発生。「臭い、糸引きマフィン」との指摘もあり、約3000個が回収対象に。目黒区の該品製造・焼き菓子店は、「添加物不使用、砂糖の使用量は半分、だから安心」とPRしていたとか。無添加だから、オーガニックだから安全だ、とも言いたかったのでしょうか?。