12月6日 薬価本調査の速報値
午前開催の中央社会保険医療協議会(中医協)に、薬価調査・材料価格調査の結果(速報値)が報告されました。それによると、薬価の平均乖離率は約9.1%。前回調査時(約8.8%)より乖離幅が拡大しています。後発品の数量シェアが約65.8%と、前回の約56.2%から約10ポイント伸びたことがその原因の一つかもしれません。投与形態別に乖離率を見ますと、内用薬10.1%、注射薬7.2%、外用薬8.2%。乖離の大きい薬効群は、内用薬の消化性潰瘍用剤(13.1%)、血圧降下剤(13.3%)、その他のアレルギー用薬(14.5%) と報告されており、大型門前薬局等の調剤報酬の抜本的見直し・適正化に加え、薬価の大幅ダウン等調剤薬局への影響が懸念されます。なお特定保健医療材料等の平均乖離率は約7.0%とのことです。
これから平成30年度診療報酬改定に向けての議論が正念場を迎えます。