2月10日(火曜日) 党臓器移植調査会

13時から、党の脳死・生命倫理及び臓器移植調査会(会長 中山太郎先生)が開かれました。
 臓器移植法は、97年10月施行され、今日に至っていますが、その間にわが国の臓器移植は、どうなっているのか、といいますと、肝臓などの生体移植は進んできましたが、欧米に比べ、脳死した人からの臓器移植は極めて少ない、ということです。しかし、生体移植は、生きている人がドナーですから、臓器の一部を摘出した後、後遺症に悩むドナーも少なくないとのとです。
そこで、脳死の人からの移植をもっと促進できないか、ということが最も重要な問題です。
 今日の会議では、臓器移植法の論点として、?臓器移植における意思表示要件について 
?脳死判定における意思表示要件について
を中心に議論が行なわれました。 
 臓器移植については、現行法では、臓器を提供することについて、本人の意思表示を必須としています。また、15才以上の者に限られています。これに対し、
 A案 本人の意思表示がなくても、本人の拒否の意思表示がなくても遺族の承諾で行ない得るようにしたらどうか、
 B案 15才未満の者についても臓器提供を認め、本人の拒否の意思表示がなければ、遺族の承諾のみで臓器提供できるようにしたらどうか
という2案について、議論がされました。
 また、前述のうち、実は、現行法では、15才未満の者の臓器提供は認められないことになっていることに対し、改正すべきという声もまた
強くあります。
 この臓器移植についての議論、結局は、脳死は人の死か、と言う議論にどうしても行きついてしまうようです。皆様はどうお考えでしょうか。