2月3日(火曜日) 国会、何とか動き出す

8時から、党政調、厚生労働部会が開かれました。また引き続き、政調、年金制度調査会・厚生労働部会合同会議が開かれました。
 まず、最初の会議の議題は、「平成16年度における国民年金法による年金の額等の特例に関する法律案」の審議でした。
 年金の給付額は国民年金法により、物価スライドすることとなっています。ここ数年、わが国の物価指数はマイナスとなっていますが、法律通り行えば、物価スライドすると年金の額も引下げられることなります。しかし、平成12年?平成14年の間は、この物価スライドは凍結され、給付額の引き下げは行われませんでした。しかし、平成15年度、12年?14年分は凍結のままとし、同年度のマイナス分のみの引下げが行われました。
 今年もまた、この物価スライドをどうするか、ずっと凍結されてきた平成12年度?14年度分も含めて2.0%の引下げを行うことも厚労省から提案されていましたが、結局、16年度もまた特例として平成12年?14年分は凍結、16年度の見込み分0.3%の引下げのみを行うこととされたものです。
 続いての会議は、年金制度改革についての審議でした。議論は大詰め迎えていますが、今日は、先週末、与党年金制度協議会で合意された事項の報告と残された問題、年金積立金の運用のあり方、について議論が行われました。
 与党協の新たな合意事項は、次の3点です。
?厚生年金第3号被保険者(専業主婦等)の年金の分割については、離婚時及び分割する必要があると認められる事情(夫の失踪等)のある場合に、2分の1の分割をできることとする。
?国民年金の保険料は、平成17年から毎年、月額280円ずつ引上げ、平成29年保険料を16,900円とし、以降固定する。
?厚生年金の保険料は、平成16年10月から、年0.354%ずつ引上げ、平成29年度保険料率を18.30%とし、以降固定する。(当初、18.35%で合意されていたが0.05%引下げられた)
 この説明の後、年金資金の運用についての議論がありました。
 さらに、12時からは、年金資金運用・福祉施設改革推進ワーキンググループが開かれました。ここでは、グリーンピアなど、年金資金を活用した福祉、医療、保健事業等の見直しについての審議が行われています。年金財政の厳しい状況の中で、年金資金が無駄に使用されることのないように各種事業を見直すことが、このワーキンググループの仕事です。今日は、年金住宅融資制度の見直し(平成17年度まで廃止することが閣議決定している。)、厚生年金と共済年金の違い、議員互助年金の見直し、社会保険事務費等の見直し、等について議論が行われました。

午後、ようやく国会が動き始めました。15時参議院予算委員会が開かれ、イラク問題、景気対策等について質疑が行われました。