21年度医療費35.3兆円

厚生労働省の発表によると、21年度医療費は前年度比1.19兆円増の過去最高35兆2501億円、うち調剤医療費は0.43兆円増の5兆8695億円、全体に占める割合は16.7%に達しています。調剤医療費の伸びが医療の向上にいかに貢献しているか?その検証が求められることとなりましょう。
調剤について電算処理データ(全体の99%)の解析をみると、処方箋1枚当たりの調剤医療費は8034円。技術料は25.0%、薬剤料は74.8%。都道府県別に見ると最高は石川県の10646円、技術料は21.3%、薬剤料は78.5%。最低は佐賀県の6635円、技術料29.6%、薬剤量70.4%。内服薬の処方箋1枚当たりの金額は5087円、伸び率は8.1%。(最高の石川県は7289円、最低は佐賀県の3970円。両者の投与日数は22.5日と15.7日。)投薬日数の伸び4.5%が最大要因となっています。後発医薬品の占める割合をみると、全国平均は薬剤料ベースで6.9%、数量ベースで19.0%。都道府県別では沖縄県が数量ベースで31.0%、一方徳島県は15.0%と、格差が目立ちます。