3月23日 第108回薬剤師国家試験
昨日厚労省は、2月18、19日に実施された第108回薬剤師国試の結果を発表しました。
新たに薬剤師資格を得られた9602名の皆さん、おめでとう!。多種多様な職域で重用される薬剤師職能をフル活用してのご活躍を!。・・・大いに期待します。
今回の国試の出願者数(総数15334名、うち新卒9595名)、受験者数(13915名、うち新卒8548名)、合格者数(9602名、うち新卒7254名)、合格率(69.00%、新卒84.86%)は、ほぼ前年並み。「新卒」について、国・公・私大別にみると、国立(474、471、426、90.45%)、公立(250,250、228、91.20%)、私立(8871、7827、6600、84.32%)、個別大学で合格率100%は東北大(20、20、20)のみでした。私立大間の格差に拡がりが見えます。・・・大学間格差が見られるのは国試に限られているわけではありません。入試状況、教育環境等についての指摘も。私大建学の志を高らかに!。
以前にも(毎年3月下旬、例えば2021年3月25日、29日の本欄)コメントしましたが、厚労省の発表でいう「新卒」は、まさに「卒業が初めて」の意であり、卒業までの経緯等は問いません。その為、大学や学生の質を知る一助として、例えば「6年間でのストレート合格者比率」なるものが世に出回ります。また、出願者数と比べ受験者数が異常に少ない私立大学も存在します。例えば、(出願者数ー受験者数)が(101-50)の第一薬科大は、受験者数の割合が5割以下、(97-63)岩手医科大、(85-54)九州保健福祉大、(54-34)姫路獨協大は、6割台です。大学の国試合格率を高く見せるための大学サイドのテクニック(卒業延期等国試受験抑制策)との説もありますが・・・。