4月27日(火曜日) 学校教育法改正案、衆院文科委、本会議で可決

今日午前中に開かれた衆議院文部科学委員会で、学校教育法の一部改正案の採決が行われ、全会一致で可決されました。今日の質疑では、薬剤師の職能に期待し、薬剤師教育の充実を求める意見が各党から出ていました。採決後、全党共同の附帯決議が提案され可決されました。決議のうち、薬剤師に関わるものは、次の通りです。
 
 ○ 各大学における指導体制の整備、教育・実習施設の確保、特に、長期実習のための指導者、施設の確保に配慮すること。
 ○ 第三者評価体制の整備を進める等、医療人としての倫理観が養えるような質の高い教育の維持、向上を図ること。
 ○ 薬剤師の生涯学習の機会を充実するよう配慮すること。
 ○ 修業年限の延長に伴い、経済力の差が進路選択、学業の成就に影響を与えないよう配慮すること。
 ○ 大学、民間研究機関等において、国際競争力を持つ創薬等の研究開発を担う人材の育成に努めること。

 この後、午後の衆議院本会議に緊急上程され可決。審議の場は参議院に移ります。
 一方、薬剤師法改正案の審議は、参議院先議で始まりましたが、中医協問題等で、厚生労働委員会が日程を取られ、まだ趣旨説明が行われた段階で、実質的審議は進んでいません。しかし、学校教育法が、衆議院文部科学委員会で全会一致で可決されことは、今後の審議に良い影響をもたらしてくれるものと期待します。

 今日、参議院の厚生労働委員会は9時から開かれ、中医協問題で参考人質疑が行われました。