5月19日 新型インフルエンザワクチン開発・生産体制整備臨時特例交付金

厚生労働省は、標記事業の評価を行い、17日「全国民へのワクチンの生産体制の確保という当初の事業目標を達成した。」と発表しました。評価対象事業者は、KMバイオロジクス、武田薬工、第一三共バイオテックの3社。評価結果を聞き一安心しましたが・・・。私は約1年前の5月21日開催の決算委員会で新型インフルワクチン対策については質問し、本事業については多々問題を含んでいる旨指摘させていただきました。例えば、本事業計画の大幅な遅れ、対象とすべき新型ウイルスの種(サブタイプ)は何か、備蓄ワクチンは緊急時に意味をなすのか、細胞培養法の施設のメンテはその費用を含めどう考えるべきなのか、そして我が国のワクチン産業の発展に資するのか等々です。そもそも本事業は2009年新型インフルの世界的大流行を受けてのものでした。4事業者でスタートしましたが1社は途中撤退、残り3社のうち2社はその社名が変わりました。
海外からの訪日旅行者は急増しています。東京オリパラなどのビッグイベントも予定されています。ワクチン対応を含む輸入感染症対策は国の重要な施策の一つです。