6月30日 厚労省の二報告
厚労省の発表した「令和2年社会医療診療行為別統計」によれば、院外処方率は医科総数で77.3%(前年同月比+0.7ポイント)、病院は80.8%(+1.3ポイント)と上昇。保険薬局の受付1回当たりの点数は996.9と前年同月比12.0%増ですが、調剤報酬明細書の件数は4491万9108件と前年同月比17.0%減、医科、歯科の件数と共に大幅なマイナスとなっています。コロナ禍による受診抑制の結果でしょう。コロナ禍の続くなか半年を経過した今年・令和3年はどうなるでしょうか? 昨年の延長線上???。
将来的な薬剤師過剰を訴える「薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会」の「とりまとめ」も本日発表されました。まとめ(提言)の内容は広範・多岐にわたっており、⑴薬剤師の養成等としては「①養成・・(入学定員)(薬剤師確保)、 ②薬学教育・・(カリキュラム)(教員)(卒業までの対応)、③国家試験、」の3項目、また⑵薬剤師の業務・資質向上としては「①薬局及び医療機関の薬剤師の業務・・(調剤業務)(ICT対応)(調剤以外の業務)、②薬剤師の資質向上・・(卒後研修)(生涯研修・専門性)、③その他・・(周知・広報)、」の3項目について提言しています。どの項目を、いつから、どのように実施する(させる)つもりなのでしょうか? 提言を受けた厚労省の対応策をも聞きたいものです。「⑵の①の調剤業務」については引き続き本検討会が検討するとのことですが・・・。