7月10日(木曜日) 少子化問題調査会
今日は、11時15分から法務委員会への出席を命じられました。 午後は、15時から党の少子化問題調査会が開かれました。昨日、次世代育成法案が成立しましたが、子供を生み育て易い支援体制、環境づくりが中心の同法案に対して、子供を生み育てることの喜び、価値観を醸成する、といった観点からの議論も必要ではないか、との考え方からこの調査会が設けられました。 今日は、河合隼雄文化庁長官のお話をお聞きしました。話の趣旨は、? 日本人は、戦後、西洋文化の個人主義を取り入れたが、その道徳的支えを持たないまま取り入れてしまい、個人主義と言うより利己主義的になってしまった、? 現代の日本は,苦労しなくても何でも手に入る。このため、苦労して楽しみを得るという考え方がなくなってしまった。「クルタノシイ」(苦しくて、しかし楽しい,苦しみを伴う楽しみはより深くて大きい(?)という意味の、作家遠藤周作氏の造語だそうです。)という考え方をどう育てて行くか。子供を生み育てることは大変だが、家庭を築くという楽しみは大きい、ということをどう教えて行くか、大変難しい問題た゜というものでした。政治の立ち入れない領域であるかもしれませんが、含蓄のあるお話しでした。