8月29日 日本CRO協会25周年

日本CRO協会の設立25周年記念講演会が開催され、1990年代の我が国CROビジネス黎明期頃からのご縁で、祝辞を述べることに。私の所属していた行政サイドは、1990年に日米欧3極の規制当局と製薬業界による「ICH」をスタートさせ、1995年の第3回大会(横浜)ではICH-GCPのドラフトを用意し、1997年には新GCPを施行します。一方、日本CRO協会は1994年に四社で設立され、業務の第一歩を踏み出す。その当時からのおつきあいでした。当初はCROとは何者?と、一切の認知がなされぬなかでのスタートでした。(その当時の状況については「日本CRO協会ホームページ・20年の歩み(中村CRO会長と私との対談)等」にも詳しく記されています。)それから25年。今日のCRO各社の活動ぶりを見ると、CROビジネスの拡大・充実ぶりに感慨無量です。今後のますますのご発展を祈ります。
昨日の本欄で、患者さんが待ち望んでいた画期的新遺伝子治療薬「コラテジェン」の保険収載について述べましたが、開発したベンチャー企業「アンジェス」の株価は暴落。「薬価が安すぎて、収益につながらないのでは」との失望売り一色とか。これでは国内開発を避け、海外での開発に拍車をかけるのでは?とも。・・・難しい問題です。