9月10日 2020年人口動態統計

厚労省は2020年人口動態統計(確定数)を発表しました。人口減少が着実に拡大しています。出生数は84万835人(前年比2万4404人減)と1899年の調査開始以来最少。自然増減数も53万1920人減と14年連続の減少・低下を記録しました。その一方で、今回特異的(?)な調査結果も。死亡数が137万2755人(前年比8338人減)と11年ぶりの減少を示したことです。2000年以降死亡数が減少したのは09年に114万1865人(前年114万2407人)と微減を記録して以来となります。その主因は呼吸器系の疾患による死亡数が17万2727人(前年19万3234人)と減少していることですが、内訳を見ると肺炎が7万8450人(前年9万5518人、前年比1万7068人減)と大幅に減少しており、インフルエンザも956人(前年3575人)と減少しています。ちなみに新型コロナウイルス感染症による死亡数は3466人でした。今回の肺炎等呼吸器系疾患による死亡数の減少はコロナ対策の副産物なのかもしれません。次年2021年の動態統計を見てみたいものですね。