9月25日 新内閣発足1週間 

新首相選出等のための臨時国会は18日閉幕し、菅新内閣が船出して1週間がたちました。政策の基本は安倍前内閣の政策の踏襲と言われていますが、デジタル庁新設等の目玉政策も。各省庁の次年度予算要求は、例年と異なりコロナで変則に・・・要求のシーリングは設定されず、一般的経費は前年度同額、コロナ関係は事項要求(項目のみの要求、その金額は年末に予定される省庁間折衝で決定)です。今週セットされていた党部会の審議・議論に参加した議員にとっては若干肩透かしの感も。予算案、税制要求案、過労死対策白書等の審議のため本日8:30から開催された厚労部会も同様でしたが、その中で薬務関係の新規事項「電子処方箋対策に約40億円」が目を引きました。新内閣の掲げるデジタル化推進とも呼応します。

欧州等でのコロナ感染再拡大が伝えられる中、治験の終了前かつ薬事承認前にもかかわらず、ワクチンの生産・供給計画や政治的思惑をも見え隠れする発言・発表等、ワクチン関係の情報が交錯します。いずれにせよ、期待感からの過剰な「前のめり」的対策は控え、科学的判断を優先すべきと考えます。

英国ではワクチン臨床効果を証明するために「チャレンジ試験」(ワクチン投与後の被験者にウイルスを暴露するもの)の実施が認められたとのことですが、有効な治療薬・治療法がない状況における「チャレンジ試験」は人道的にも問題では???。