8月3日 ワクチンは?

各国政府はコロナ対策の切り札はワクチン、と言い続けています。WHOによると、世界でのワクチン開発研究は165件、そのうち26件が臨床研究のステージに進んでいるそうです。先行しているのは英国のオックスフォード・アストラ社、米国のモデルナ社・NIH、ファイザー社と目されていますが、中国、ロシアの新たな動きも伝えられます。中国では9社が臨床研究中、先行する社の製品は軍の全面的協力、つまり国の全面的支援を受け、開発は最終ステージに来ているとか。マスク外交に続き、ワクチン外交を仕掛けるとの見方も・・・。ロシアは8月1日、ワクチン開発に成功し、10月からは医療関係者、教員の接種を開始すると発表しました。これまでに研究論文の発表も無く、その真偽を疑う意見もありますが、まさに突然の耳を疑う(?)ようなニュースです。

開発競争と並び各国のワクチン争奪戦もニュースになります。各国とも少し前のめりすぎでは?とも思えますが・・・。まだワクチン開発に成功したわけではありません。抗体産生を確認したとの情報もあるそうですが、感染に対する効果が確認されたわけではありません。安全性の確認はどうでしょうか。今日まで人類はコロナウイルスに対するワクチンを手にしたことは一度もありません。しかし、・・・。

ファイザー社は7月22日1億回分のワクチン供給について米国政府と基本契約に合意。5億回分の追加購入も可能とか。ちなみにその価格は19億5千万ドル、つまり一人あたり39ドルとのことです。日本政府も7月31日1億2千万回分(6千万人分)のワクチン供給を受けることで、基本合意に達したとの発表です。アストラ社は英国及び米国政府と、モデルナ社は米国政府と契約済みとか。

もしワクチン開発の成功が現実的になるようならば、途上国をも含む世界ワクチン供給計画も検討されるべきでしょう。