12月26日 令和6年度診療報酬改定(2)

20日付け本欄で触れましたが、今日はその続きです。診療報酬(本体)改定0.88%(国費800億円程度。6月実施)は、賃上げ対応もあり、分かりづらいものとなっています。
①40歳未満の勤務医師・歯科医師・薬局勤務薬剤師、等の賃上げ措置分(0.28%程度)は含まれますが、
次の②~④は含まれません
②看護職員、病院薬剤師等医療関係職種(①以外)のベア実施分(令和6年度2.5%、令和7年度2.0%)0.61% ③入院時の食費基準額の引き上げ 0.06% ④処方箋料等の再編等の適正化 マイナス0.25%
従って0.46%(0.88ー0.61ー0.06+0.25)が各科改定率に充当されます。
薬価改定マイナス0.97%(国費1200億円程度。4月実施)に含まれる不採算品再算定に係る特例的対応の対象品目数は約2000品目程度とされています。1日の本欄で報告の通り平均乖離率は6.0%でした。とすると特例対応額はいくら?1品目当たりいくら?。
長期収載品の見直しは極めて厳しいものかもしれません。「後発品上市後5年以上経過したもの又は後発品置換率が50%以上となったものを対象に、後発品の最高価格帯との価格差の4分の3までを保険給付な対象とする。(令和6年10月施行)」とあります。・・・ブランド品への安心感、信頼感は、価格面からつぶされていくのでしょうか?。

令和3年9月から続いていた武田薬品工業の供給に係る新型コロナワクチン(ノババックス社)の供用が25日で終了しました(有効期限切れ)。供給数約824万回分のうち、国内配送数が約110万回分、廃棄する数が約714万回分だそうです。無駄な高い買い物だったとは申しませんが、、、。加えてお聞きします。実際に使用されたワクチンの本数は?。