8月7日 ワクチンは?(その2)

厚生労働省は本日、7月31日に続くワクチン供給にかかる第2弾を発表しました。前回はファイザー社との基本合意でしたが、今回の相手はアストラゼネカ社。アストラゼネカ・オックスフォードのウイルスベクターワクチンは、世界で最も開発が先行していると目されているワクチン。基本合意は、英国アストラゼネカ社がワクチン開発に成功した場合、来年初頭から1億2千万回分のワクチン供給(3千万回分については第一四半期中)を受けるとの内容です。アストラゼネカ社は全世界で20億回分以上のワクチン供給を目指しており、既に米国、英国、EU等への供給が発表されています。日本では、海外から原薬の供給を受けるほか、国内での原薬製造はJCRファーマ社と、バイアル充填等は第一三共、MeijiSeikaファルマ、KMバイオロジクスと提携するとのことです。

ワクチン生産体制等緊急整備事業の第一次公募の採択結果も発表されています。供給体制を早期に整えるため、総額900億円を助成する事業ですが、アストラゼネカ、アンジェス、KMバイオロジクス、塩野義、武田、第一三共の6事業者が採択されています。・・・供給体制整備も重要ですが、製造すべきワクチンの開発達成こそが最も重要なはずでは・・・。